開発手法
短納期・大規模開発に対する当社の優位性
システム開発の悩み、問題点

我々の業界はユーザー企業の情報投資削減による「低コスト」化を求められています。
また経営にスピードが求められるようになった今、システム開発にも当然、「短納期」が要求されます。従来、1年~数年がかりで行ってきた大規模開発も従来の半分に満たない6カ月や3カ月といった開発期間で求められることも珍しくなくなってきております。
これらの要求に対応する為、今ではオフショア開発も主流になって来ております。しかし実際には短納期に耐えられず、品質が悪化し、また受入工数も膨らみ、結果的にコストが肥大化し、多くのプロジェクトが失敗に終わってしまっています。
当社もオフショア開発を積極活用し、システム開発を行っておりますが、長年のノウハウの蓄積により、他社にはない独自のやり方で前述の問題に対して対処しております。
当社における解決方法(当社オフショアの特徴)

1. オフショア拠点として上海・西安をフレキシブルに活用
通常他社におけるオフショアでは、提携しているオフショア先は固定されており、時期によってはオフショア発注時に思うような体制を確保出来ず、断念するというケースもあります。または急きょ別のオフショア先を探すことになり、実績ゼロからの発注となり、品質・納期に不安を隠せません。
これに対し、当社では重要定型先企業として中国に2つの現地法人(上海・西安)があり、時期を問わず安定したオフショア発注先として機能しております。
また、2法人それぞれ開発工程に特化しており、上海法人は主に設計・管理、西安法人は製造を主に担当し、工程に特化した経験を蓄積しております。
ただし、状況に応じてグループ会社ゆえに柔軟な体制構築が可能です。例えばオフショア拠点としては上海法人ですが、内部の体制には西安法人から要員を組み入れるなど、フレキシブルな対応が可能かつ、常に同一の品質を提供できます。


2. 「Smart Lab」(スマート・ラボ)活用による安価で安定した工数の継続確保
通常のオフショア先では、発注がある度、内部の体制を整えチーム編成を行います。これはその時に必要な体制を必要な時期に構築する点において効率的ですが、タイミングによっては開発に充分な体制を築くことが出来ない場合もあります。 そのような場合は結果的に、無理な体制で開発を進めることになり、思わぬ問題、品質悪化に繋がることが多くあります。
当社はこの問題に対し、中国法人とラボラトリ型の契約を結んでおります。
これは、オフショア先の工数を年間で一括で確保(当社から発注)し、常に一定のオフショア開発体制を現地に確保させる方法です。
これにより当社として常に一定のオフショア工数を確保し、メンバーの入れ替わりを防ぐことにより、安価で安定したオフショア開発の提案が出来ます。


3. 日本流をマスターした現地オフショア要員の育成(→BSE不要)
よくオフショアではBSE(ブリッジSE)が重要であると説明があります。
確かにBSEはオフショア開発において双方の橋渡しやオフショア先でのメインSEであることが多い為、潤滑油としてプロジェクト成功の非常に重要なウェイトを占めています。
そんなBSEですが、当社のオフショア開発では1人も存在しておりません。
なぜなら、当社では3年体系研修があり、オフショア先の中国法人の技術者は現地で入社1年後、向こう3年間日本の当社に出向し、必要な研修をOJTを中心に受講します。
また、積極的に日本での案件にPG、SEとして参画し、日本流の仕事の仕方、品質基準、考え方・文化への適応を行います。
3年後には、日本人技術者と遜色の無い技術者へと成長し、大きな戦力になると共に、自国に戻ってからは日本流をマスターしたBSE以上の存在として活躍しています。

4. On-Siteオフショアによる上流工程からの対応
オフショアによる開発は、一般的には製造工程やテスト工程など規模が膨らむ下流工程を担当します。 しかし当社では、案件の規模に応じて、または必要に応じて上流工程からオフショア対応をすることが可能です。 客先との打合せや折衝が必要な上流工程を海外で行うことは現実的は不可能ですが、オフショア先の海外から来日し、日本のメンバーとともに工程に参画する、いわゆるOn-Site方式を取り、要件定義や基本設計フェーズに中国法人から技術者を派遣させ、日本で上流工程を担当させます。 そうすることによって、主要な仕様を押さえたSEとして現地に戻って開発に当たり、プロジェクトを円滑に遂行することが出来ます。

他社オフショアと当社オフショアの違い

他社 | エスワイシステムグループの 重要提携先企業 |
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小規模開発ではメリットが出ない オフショア体制の構築には要員の確保や開発ルールの取り決め等の準備に時間が掛る為。 |
小規模開発から効力を発揮 常に体制を確保している為、迅速に準備が可能。また、当社で育てた要員が対応する為、ノウハウを共有できている。 |
BSE必要。BSEの質に依存。 日本との橋渡し役となるBSEが必要。日本との仕様調整/伝達と海外側の体制の管理も必要であることから負荷が高く、ボトルネックになりかねない。 |
BSE不要。高い次元でレベルを均一化 オフショア先メンバーの多くが来日し当社で研修を受けている為、BSEが不要。多くのメンバーがBSEになりえる能力を持っている為、メンバーによる差が少なく、誰が担当となっても問題が無い。 |
言葉の壁、文化の壁 BSEは日中両国語がペラペラでも下に付くPGは日本語能力が低いことが多い。仕様の読解、伝達に支障が出る。 |
国籍を意識させないコミュニケーション 当社研修を受けたメンバーである為、日本語や日本流の仕事を熟知。物理的な距離を感じさせない開発が可能。 |
オフショア要員が定着しない 昨今は流動率30%超とも呼ばれており、以前開発に参加したメンバーが今は誰もいないと言うことも。。現場レベルのノウハウの共有が出来ないので都度労力が掛る。 |
高い定着率、低い離職率 重要定型先企業ならではの親身な教育、互いを尊重したオフショア開発から高い定着率を実現。常にメンバーが変わらない為、変わらない品質を保証し、開発の効率化も実現。 |
オフショア開発における品質確保

1. CMMI Lv.3(上海裕日軟件有限公司、西安裕日軟件有限公司)
重要提携先の上海裕日軟件有限公司、西安裕日軟件有限公司の両社は、2007年2月から2010年2月の期間、ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度を評価する国際基準「CMMI レベル3」達成の認証を受けました。
CMMIとは?
米カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が開発した組織や企業のソフトウェアプロセスの成熟度を示すことができ、組織におけるソフトウェア開発などの能力を向上させたり、能力を客観的に判断するための国際指標(基準)です。 わかりやすく言えば、CMMIはお客様の依頼に応えるための最善の準備が整っているかどうかの評価基準です。 成熟度の基準については以下表のとおり。
品質 | レベル | 評価内容 | 企業 |
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1 | ソフトウェア開発においてルールや開発標準などがまったく統制されていない状態。 | |
2 | 同種のソフトウェア開発を、組織の一部のチームなどが一定の水準で繰り返す方針や手順が確立されている状態。 | ||
3 | 組織全体でソフトウェアの開発・保守の方針、ガイドライン、手順が確立されていて安定的に一定水準の品質のソフトウェアが開発できる状態。 | 当社オフショア先(上海、西安) | |
4 | Lv3を定量化して計測・評価できる状態。 | ||
5 | 組織が自発的に開発行為などの改善を行える状態。 |
多くのソフトウェア企業がレベル1または2の評価を受けているのに対し、当社オフショア開発においては、レベル3「定義された段階。組織的に一貫した標準プロセスをもつ」評価を受けています。 これは、QCD(品質、費用、納期)が一定に保たれるためのソフトウェア開発過程が定型化されていることを示しており、お客様のご依頼に適宜応えることができる証明となります。
2. エスワイシステム流のプロジェクト管理手法、品質管理手法の導入(エスワイシステム)
プロジェクト管理手法には独自に策定した「プロジェクト管理ガイドライン」に従ったプロジェクト遂行を行っております。
プロジェクト管理ガイドラインとは?
PDCAサイクルの考え方に基づいたプロジェクトを遂行する上で守るべきルールを定義したもの。 原則全プロジェクトに適用され、厳格に適用されています。

またPJの品質管理に主眼をおいた「品質管理ガイドライン」を策定し、各プロジェクトの品質向上の役割を担っています。
品質管理ガイドラインとは?
プロジェクト遂行における品質管理面で守るべきルールを定義したもの。
主にチェックリストとして提供され、各PJが適宜自己チェックとデザインレビュー(DR)実施時に完了のチェックを受けるものである。

当社ではこの「プロジェクト管理ガイドライン」「品質管理ガイドライン」を用い、各プロジェクトの適切な管理・運営を強力にサポートしており、お客様に指定された納期、品質を常に保つことが出来ています。
OSSを利用した低価格で高品質なシステム開発提案

1. OSS(オープン・ソース・ソフトウェア)とは
ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行なえるようしたソフトウェアを指します。 近年、ソフトウェア開発の低コスト化の需要が高まり、急速にニーズが高まっております。
オペレーティングシステム(OS) | Linux |
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Webサーバ | Apache、Tomcat |
データベース | MySQL、PostgreSQL |
プログラミング言語 | Ruby、Perl、PHP、Python |
IDE(統合開発環境) | Eclipse |
CMS(コンテンツマネジメントシステム) | EC-CUBE、ZenCart、Xoops、島根県CMS、Joruri(徳島県CMS) |
2. 当社におけるOSS活用
当社ではシステム開発の低コスト化を目指し、積極的にOSSを使用したシステム構築を行なっております。 構築するシステムの規模、特性に応じて、ベストなOSSを調査・選定し、お客様に提案しております。 OSSを最大限に活用し、システム構成全般を無償化することも可能ですし、部分的なOSS採用をすることも可能です。 また、当社は主にLAMPソリューションを得意とし、多くのシステム開発の実績を残しております。 これまでの豊富な実績からお客様に適切なアドバイス、サポートを行う事が可能です。

3. 当社におけるOSS導入事例(一部)
インターネット販売システムの構築 (ショッピングサイト) |
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開発期間:6ヶ月 |
オンライン申込システム | ![]() |
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開発期間:4ヶ月 |
オンラインヒヤリハット管理システム | ![]() |
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開発期間:3.5ヶ月 |
環境調査管理Webシステム | ![]() |
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開発期間:4ヶ月 |
施設予約管理システム | ![]() |
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開発期間:2ヶ月 |
ミドルウェア・ライセンス料は全て無料で対応しております。